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平成14年10月19日(土曜) 午後2時開演


落語を食べる

落語は江戸時代から今日に至るまで、常に庶民の目線で社会や人物を見てきました。
登場する人物も武士や僧侶をはじめどろぼう、花魁など多彩であっても、すべてが庶民の目線か
ら見た人間模様であり、社会風欲でした。
落語の世界は目の前にいる御客様の日常生活を題材にしているわけですから、大変にリアル
なものなのです。落語の中で演じられる食品の調理法や、味付け、盛り付けも、本職の調理
人が見ても充分に納得のいくものです。

最近では、季節はずれの食品が店頭に並びます。五月に松茸が、一月に筍が八百屋さんに
登場します。鍋の王様フグも年中食べることが出来ます。それが本当に良いことなんでしょうか。
昔の、といってもつい三十年前ごろまで、少なくても庶民は季節季節の旬の食材を食べて
いました。それが一番美味しく、一番栄養があって、一番安くつくことを知っていました。

落語の世界でもその季節に合った食べ物、飲み物しか登場せず、たまに季節はずれのフグや鯖を
食べて「地獄八景亡者の戯れ」の主人公のように地獄巡りをする者も居るのですが・・・・・・。

最近の若い奥様方は何が旬なのかも知らなくなってきているそうです。お米を洗うのに
洗剤を使ったり、サンマは開きで泳いでいて、蒲鉾は泳げないので板が付いてる・・・・・?

落語の世界では庶民の夢の世界でもありますから、奇想天外な食品も登場します。
豆腐の腐った「長崎名物チリトテチン」、お小水の入った「相撲場風景」の一升瓶、一個千両
もするミカン、誰も食べたことのない京都のお世辞言葉の「お茶漬け」、数え上げると切りが
ございません。
最後に、グルメの多い本職の噺家さんはいつも何を食べているのと聞きましたら
「人を喰って生活しています」との事でした。

                                文貴 山口一儀

演者 演目
桂 福矢 蜜柑屋
主任
笑福亭喬楽

寄合酒

中 入


山口一儀

上方講談の説明
上方講談
旭堂南左衛門
赤穂義士外伝より
徂徠豆腐
三味線住田益子